水と油
前の記事の続き。
グリセリンはグリセロール、アルコールの一種。トロッした液体で有機物質だから脂溶性な感じがするけど、親水性があり、油成分は溶けない。
なるほど、、と納得したうえで、、、
手作りコスメにおけるグリセリンの本来の目的は保湿です。
今日薬箱レッスンをやっていて、グリセリンは保湿、という言葉を改めて聞いて、なるほどなるほど!と超納得しました。
油脂は皮膚の表面に膜を作って保護する。そして成分の一部は表皮に取り込まれ、体内に滲入する。
グリセリンの保湿効果はその親水性から、体表の水分と結びついて潤いを与えるが、使いすぎるとかえって水分を奪われて皮膚が乾燥してしまう…
きちんと特性を理解していれば、なぜそれを使うのかどう使うのかの理解も深まります。
そして、問題はエタノールにかぶれる人はどうするのか?
AEAJのQ&Aには、エタノールを使えない人は少量の植物油に精油を溶かした後精製水と混ぜてよく振って使ってください、と書いてありました。
要するにセパレートドレッシングと同じですね(笑)
じゃあ、グリセリンに混ぜてよく振って使ってもいいじゃないかと思いますが、グリセリンには精油は溶けていません。希釈している状態ではない。
AEAJはそこにこだわっているのです。
私はレモングラスがダメで、以前そのままお風呂に入れてよくかき混ぜて入っていましたが、なんかピリピリすると思ったけど、レモングラスのせいとは思わず使い続けていたら、足に湿疹ができてしまいました。
薄めに希釈すれば大丈夫なので、原液に触れるとダメなようなのです。
なので、厳密に希釈できないものは使わない、という理由はよくわかります。
ただ薬箱レッスンでもやっていますが、ごく薄い濃度でよーく振って使うのであれば、あまり刺激の強い精油でなければ、大丈夫かなあと思っています。
エタノールが薬屋さんからなくなってしまった時は、精製水にそのまま精油入れて使ってたりしてましたしね(^_^;) 精製水すらなくなって水道水に…なんてことも(^_^;)(^_^;)
人によって大丈夫だったりダメだったり、個人差があるし、薬ではないのですべて自己責任です。少しでも異常を感じたら、使うのをやめる、それしかありません。
あとこれもAEAJのQ&Aにありましたが、化粧水は芳香蒸留水にして、精油は植物油で希釈してフェイスオイルとして使う、という使い方です。
これが一番いいのかなと思います。無理に化粧水にする必要はないと思います。
そもそも蒸留して水と油に分かれたものをもう一度水に溶かす必要があるのだろうか??なんて思ってしまうのです。分かれたものはもう元には戻らない…なんか男と女じゃないですけど(笑)
けれど、皮膚の上ではまた出会い、なじむことはできます!
昔、ベビーオイルの宣伝で、お風呂上りのまだ肌が湿った状態でベビーオイルを塗るとしっとりしますよ、というのがありました。
確かに、化粧水を肌にのせて、まだ湿った状態でオイルを少量塗ると、しっとりなじみます。クリームを塗ったような感じになります。
それはなぜなのか?
また検索しました。ありました
https://www.tontonshop.com/page/63
皮脂膜が乳化剤だったのですね。
肌の上で乳化が起こるのは、皮脂膜のおかげだったのです。
こうして改めて勉強してみると、人間の肌ってほんとに有能だな!と思います。
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